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元ボリショイ交響楽団天才指揮者のアレクセイ・グシュコフは30年前にユダヤ系女性ヴァイオリニストとのチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲の競演を行ったことから時の共産党政権のユダヤ人排斥政策に従わなかったとして解雇された過去を持ち、現在は楽団の清掃員として働く日々。ある日、楽団支配人の部屋を清掃中にパリの劇場から届いた出演依頼のファックスを持ち出し、かつての楽団員仲間で現在は救急車のドライバーで生計を営む親友のドミトリー・ナザロフに、ボリショイ交響楽団になりすまし、30年前の楽団員でチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲をパリで演奏するお話を持ちかけます。そして、ソリストとして指名したのは、フランスの新進女性ヴァイオリニストのメラニー・ロランというお話。

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Melanie Laurent メラニー・ロラン フランス国旗 フランス




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[オーケストラ!] Le Concert (2009) フランス国旗 フランス

物語の前半はモスクワでのお話です。一部ロシアも製作国なのかと思いましたが、フランス製作の映画なのですね。感心しました。

アレクセイ・グシュコフとドミトリー・ナザロフはロシア共産党事務所を訪れて、30年前に政府の指令に基づき公演中のチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲の演奏を中断させアレクセイ・グシュコフの指揮棒をへし折った元支配人と面談します。そして、偽装した楽団でパリへ行く話しを持ちかけます。

彼は彼で時代の変化に対応せず共産党員でありつづけていて、フランス共産党との再コンタクトという下心を持ちながら、アレクセイ・グシュコフたちに協力していきます。

いろいろ現実的にはありえないような状況で、過去の楽団員をかき集めパスポートやヴィザもうまく調達しながら一行はパリに到着しますが、かつての仲間の楽団員もそれぞれの思惑を秘めながらパリに到着すると同時に散開してしまい、リハーサルにはほとんど誰も集まらない状況に。

そして、ソリストのメラニー・ロランとの食事の席で、アレクセイ・グシュコフは解雇される直前の状況や時代の難しさやチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲への思い入れについて説明しますが、メラニー・ロランの理解を得られず、公演キャンセルの憂き目にあってしまいます。

チェリストでもあるドミトリー・ナザロフはリハの際の名演奏でメラニー・ロランに一目置かれていましたが、すっかり落ち込んでしまったアレクセイ・グシュコフに替わってメラニー・ロランの事務所を訪問し、アレクセイ・グシュコフと同じく旧知のミュウ=ミュウの目の前で、演奏が終われば両親の真実がわかるかもしれないと思わず発言してしまいます。

その言葉が気になったメラニー・ロランはアレクセイ・グシュコフとドミトリー・ナザロフが宿泊するホテルを訪れますが、ためらいがちに詳しい説明を避ける二人に、古い楽団員が声をかけたとき、メラニー・ロランの容姿に驚愕の念を禁じえない様子を見せたりします。

ミュウ=ミュウの置手紙で出演を決心したメラニー・ロランは、ミュウ=ミュウが残したユダヤ系ロシア女性ヴァイオリニストの注釈が入ったチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲の譜面を頭に入れて、コンサートの会場に現れます。

会場では一度は帰国してしまっていた楽団員たちも、30年前に競演したユダヤ系ロシア女性ヴァイオリニストのためにとの呼びかけに応えてほぼ全員集合が完了していて、リハなしのまま公演は果たして成功するかという手に汗にぎる終盤の演奏へと物語は突入していきます。

いろいろと喜劇的な表現で物語は進みますが、モチーフとなっている過去は20世紀の暗い歴史の一部ではあり、涙なしには観れない映画でした。渾身の演奏が終わって、はなみずだらだら流しながらうれし泣きしているメラニー・ロランがとってもビューティフルでした。すばらしい映画でした。



Melanie Laurent メラニー・ロラン フランス国旗 フランス ★★★★★★★★☆☆

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メラニー・ロランが出演している作品のDVD・Blu-Ray情報








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映画『オーケストラ!』予告編 - YouTube


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